吾妻鏡入門第廿四巻Ｂ九月

吾妻鏡入門第廿四巻

承久二年庚辰(1220)九月大

承久二年(1220)九月大廿五日辛亥。霽。西風烈。酉剋。大野右近入道。工藤八郎左衛門尉等宅依失火災。右京兆舘希有免餘炎云云。

読下し　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　はれ　にしかぜはげ　　　とりのこく　おおのうこんにゅうどう　　くどうのはちろうさえもんのじょうら　たく　　しっか　　よっ　わざわい
承久二年(1220)九月大廿五日辛亥。霽。西風烈し。酉剋、大野右近入道、工藤八郎左衛門尉等が宅、失火に依て災す。

うけいちょう　やかた　けう　　　　　　よえん　まぬか　　　　うんぬん
右京兆の舘希有にして餘炎を免ると云云。

現代語承久二年(1220)九月大二十五日辛亥。晴れました。西風が激しい。午後六時頃、大野右近入道・工藤八郎左衛門尉などの家が失火で燃えました。義時さんの家は、珍しい事に炎を逃れましたそうな。

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