吾妻鏡入門第廿四巻

承久二年庚辰(1220)十一月大

承久二年(1220)十一月大廿一日丁未。寅刻。雷鳴數聲。

読下し                         とらのこく らいめいすうこえ
承久二年(1220)十一月大廿一日丁未。寅刻。 雷鳴數聲。

現代語承久二年(1220)十一月大二十一日丁未。午前四時頃、雷が何度か鳴りました。

承久二年(1220)十一月大廿三日己酉。依可有若君着袴。日時勘文并調度等自京都到來。

読下し                         わかぎみ  ちゃっこ あ   べ     よっ    にちじ  かんもんなら    ちょうどら   きょうとよ    とうらい
承久二年(1220)十一月大廿三日己酉。若君、着袴@有る可きに依て、日時の勘文并びに調度等、京都自り到來Aす。

参考@着袴は、着袴の儀と云って、子が数えの五歳のときに初めて袴を着る儀式。袴の色は濃い赤紫色。袴を着けた子供が碁盤に上がり飛び降りる。
参考A京都自り到來は、九条道家から届いた。

現代語承久二年(1220)十一月大二十三日己酉。若君(三寅)の、幼児期から少年期への儀式で初めて袴をはく着袴の儀式をするので、良いお日和の上申書と道具類が京都から届きました。

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