貞應元年壬午(1222)十一月大
貞應元年(1222)十一月大一日乙巳。陰。子刻。大地震。 |
読下し くもり ねのこく おおぢしん
貞應元年(1222)十一月大一日乙巳。陰。子刻、大地震。
現代語貞應元年(1222)十一月大一日乙巳。曇りです。子の刻夜中の12時頃に大地震です。
貞應元年(1222)十一月大四日戊申。リ。酉刻。地震。 |
読下し
はれ とりのこく ぢしん
貞應元年(1222)十一月大四日戊申。リ。酉刻、地震。
現代語貞應元年(1222)十一月大四日戊申。晴れです。酉の刻午後六時頃に地震です。
貞應元年(1222)十一月大廿五日己巳。霽。前奥州室依産氣被行千度秡。親職。泰貞。重宗。宣賢。大和大夫ゝゝ等奉仕之。事訖召彼輩於臺所上之六間。羞膳賜祿。各上絹二疋。 |
読下し はれ さきのおうしゅう しつ さんけ よっ せんどはら おこなはれ
貞應元年(1222)十一月大廿五日己巳。霽。前奥州が室、産氣に依て千度秡へを行被る。
ちかもと
やすさだ しげむね のぶかた やまとのたいふ たいふら これ ほうし
親職、泰貞、重宗、宣賢、大和大夫、ゝゝ等之を奉仕す。
ことをは か やからを だいどころ かみのろっけん め
ぜん
つく ろく たま おのおの じょうけんにひき
事訖りて彼の輩於
臺所の 上之六間へ召し、膳を羞し祿を賜はる。 各 上絹二疋。
現代語貞應元年(1222)十一月大二十五日己巳。晴れました。前奥州義時さんの奥さんが産気づいたので、千回のお祓いを行いました。親職・泰貞・重宗・宣賢・大和大夫・某大夫等が勤めました。お祓いが終わってその連中を台所の上座六間に呼んで、お膳を用意し褒美を与えました。それぞれ上等の絹二匹(四反)です。
貞應元年(1222)十一月大卅日甲戌。霽。今朝初雪降。 |
読下し
はれ けさ
はつゆきふ
貞應元年(1222)十一月大卅日甲戌。霽。今朝初雪降る。
現代語貞應元年(1222)十一月大三十日甲戌。晴れました。今朝初雪が降りました。