吾妻鏡入門第廿六巻

貞應二年癸未(1223)三月小

読下し　　　　　　　　　　　　　　　　　　　はれ　　しょうちょうじゅいんおくち　　　　　きょう　どくうおんまつり　おこな　れ
貞應二年(1223)三月小三日丙午。�ﾘ。 勝長壽院 奥地で、今日土公御祭を行は被る。

これ　　にほん　　ごがん　　な　　　　　みどう　　　た　　　られ　 べ　　 のゆえなり
是、二品の御願と爲し、御堂を立て被る可き之故也。

現代語貞應二年(1223)三月小三日丙午。晴れです。勝長寿院の奥で、今日地鎮祭を行いました。これは、二位家政子様の祈願でお堂を建てるからです。

読下し　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　こんやげっしょく　　せいげんせず
貞應二年(1223)三月小十四日丁巳。今夜月蝕。 正現不。

現代語貞應二年(1223)三月小十四日丁巳。今夜は月食ですが、きちんと現れませんでした

読下し　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　はれ　　　にいけ　　おんかたたがえ　　　みんぶのたいふゆきもり　さんそう　　い　　 たま　　　　ごぞうさ　　　ためなり
貞應二年(1223)三月小廿八日辛丑。�ﾘ。二位家の御方違へ。民部大夫行盛の山庄へ入り御う。御造作の爲也。

現代語貞應二年(1223)三月小二十八日辛丑。晴れです。二位家政子様の方角変えで、二階堂行盛の山荘へ入られました。お堂建設の縁起変えです。

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