吾妻鏡入門第廿九巻

天福二年甲午(1234)二月小

天福二年(1234)二月小廿四日癸巳。京都使者參着。去十四日未剋。北野聖廟燒失。當社回祿之例。天延。長徳。今度。已上三ケ度也。

読下し                     きょうと  ししゃ さんちゃく   さんぬ じうよっか ひつじのこく きたのせいびょう しょうしつ
天福二年(1234)二月小廿四日癸巳。京都の使者參着す。去る十四日 未剋、 北野聖廟 燒失す。

とうしゃ  かいろくのれい    てんえん ちょうとく  このたび  いじょうさんかどなり
當社の回祿之例は、天延、長徳、今度、已上三ケ度也。

現代語天福二年(1234)二月小二十四日癸亥。京都からの使いが着きました。先日の14日午後2時頃に、北野天満宮の社殿が燃えてしまいました。この神社の火事は、天延(973-976)、長徳(995-999)と今度の三回目です。

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