天福二年甲午(1234)四月大
天福二年(1234)四月大五日癸酉。爲武州御願。於鶴岳宮。被書寫大般若經一部。今日筆立也。尾藤左衛門入道々然。齋藤兵衛入道淨圓奉行之。 |
読下し ぶしゅう ごがん な つるがおかぐう をい だいはんやきょういちぶ かきうつさる きょう ふでたてなり
天福二年(1234)四月大五日癸酉。武州の御願と爲し、鶴岳宮に於て、大般若經一部を書寫被る。今日筆立也。
びとうさえもんにゅうどうどうねん さいとうひょうえにゅうどうじょうえん これ ぶぎょう
尾藤左衛門入道々然、齋藤兵衛入道淨圓 之を奉行す。
現代語天福二年(1234)四月大五日癸酉。武州泰時さんの祈願で、鶴岡八幡宮で大般若経一部を書き写します。今日が、書き始めの筆立てです。尾藤左衛門入道道然景綱と斉藤兵衛入道浄円長定がこれを指揮担当します。
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