吾妻鏡入門第廿九巻

文暦元年甲午(1234)十二月

文暦元年(1234)十二月大廿八日壬辰。去廿一日除目聞書參着。將軍家令叙正三位御。彼日被辞中納言也。

読下し                       さんぬ にじういちにち じもく  ききがき さんちゃく   しょうぐんけ  しょうさんみ  じょせし  たま
文暦元年(1234)十二月大廿八日壬辰。去る 廿一日の除目の聞書@參着す。將軍家、正三位に叙令め御う。

か   ひ ちうなごん  じさる  なり
彼の日中納言を辞被る也。

参考@聞書は、京都御所での人事異動の決定を右筆的な人が会議場の廊下で聞きながら書く。

現代語文暦元年(1234)十二月大廿八日壬辰。先日の21日の人事異動の書き出しが届きました。将軍頼経様が正三位に任命されました。その日に、昇進のため中納言を辞退しました。

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