吾妻鏡入門第廿三巻

建保五年丁丑(1217)二月大

読下し　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 はれ　　しょうぐんけ　　にしょよ　　　かへ　　たま
建保五年(1217)二月大二日己酉。�ﾘ。將軍家、二所自り還り御う。

現代語建保五年(1217)二月大二日己酉。晴れです。将軍実朝様は、二権現参りからお帰りになりました。

読下し　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 はれ　つるがおかぐう　しんじれい　　ごと　　　　しょうぐんけごさんぐう
建保五年(1217)二月大八日丁卯。霽。鶴岳宮の神事例の如し。將軍家御參宮。

現代語建保五年(1217)二月大八日丁卯。晴れました。鶴岡八幡宮の神事はいつも通りです。将軍実朝様もお参りです。

読下し　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 はれ　　うけいちょう　　しつ　　ちょうぶく　よっ　　まんねんくろう　　たく　　いじゅう　　たま
建保五年(1217)二月大十九日丙寅。�ﾘ。右京兆�@が室、重服に依て万年九郎の宅へ移住し給ふ。

これ　　さんぬ　とおか　　ははぎ　〔やましろぜんじゆきまさ　おんな〕　きょうと　　をい　　そっきょの　よし　　ひきゃくとうらいのゆえなり
是、去る十日に母儀〔山城前司行政が女〕京都に於て卒去之由、飛脚到來之故也。

参考�@右京兆は、初見。義時で右京大夫の唐名。

現代語建保五年(1217)二月大十九日丙寅。晴れです。右京大夫義時さんの奥さんは、服喪のため万年九郎の家へ移られました。それは、先達ての十日にお母さん〔二階堂藤原行政の娘(伊賀朝光妻)〕が京都で亡くなったとの伝令が来たからです。

参考　　　　　二階堂行政
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　　　　二階堂行村　行光　 女┬伊賀朝光
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　二階堂行義　元行　行盛　宗光　 女┬北条義時
　　　　　　　　　　　　　　　　　政村

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