吾妻鏡入門第廿四巻

承久二年庚辰(1220)二月小

承久二年(1220)二月小十六日丁丑。丑尅。大町以南燒亡。北風頻扇。南延至濱。

読下し                     うしのこく おおまちいなんしょうぼう  きたかぜしきり  あお  みなみ はま  の   いた
承久二年(1220)二月小十六日丁丑。丑尅。大町以南燒亡す。北風頻に扇ぐ。南は濱に延び至る。

現代語承久二年(1220)二月小十六日丁丑。午前二時頃、大町より南が燃えました。北風が激しく吹いたので、南は浜辺まで炎が広がりました。

承久二年(1220)二月小廿六日丁亥。亥刻。大町上失火。於武州亭前火止訖。

読下し                     いのこく  おおまち  かみ  しっか   ぶしゅうてい まえ  をい  ひ とま をはんぬ
承久二年(1220)二月小廿六日丁亥。亥刻。大町の上で失火。武州亭の前に於て火止り訖。

現代語承久二年(1220)二月小二十六日丁亥。午後十時頃、大町の北側で失火。武州泰時さんの家の前で炎は止まりました。

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