吾妻鏡入門第四十八巻
正嘉二年(1258)十一月大
| 正嘉二年(1258)十一月大十九日甲子。晴。將軍家百日蹴鞠御會被結願。花山院宰相中將。相州〔布衣〕。武州〔同〕。刑部少輔教時。越前守時弘。右馬助淸時。遠江次郎時通已下數輩參候。昨可被遂此儀之處。一昨日御風氣之間。爲餘愼延引也。 |
読下し はれ
しょうぐんけ ひゃくにち けまり おんえ けちがんさる
正嘉二年(1258)十一月大十九日甲子。晴。將軍家
百日の蹴鞠の御會結願被る。
かざんいんさいしょうちゅうじょう そうしゅう
〔 ほい
〕 ぶしゅう 〔どう〕 ぎょうぶしょうゆうのりとき えちぜんのかみときひろ うまのすけきよとき とうとうみのじろうときみち
花山院宰相中將
・相州〔布衣〕・武州〔同〕・刑部少輔教時・ 越前守時弘・
右馬助淸時・遠江次郎時通
いげ すうやからさんこう
已下 數輩 參候す。
さく かく ぎ と らる べ のところ おととい ごふうけ のあいだ つつし あま えんいん ためなり
昨、此の儀を遂げ被る可き之處、一昨日御風氣之間、愼みの餘り延引する爲也。
現代語正嘉二年(1258)十一月大十九日甲子。晴です。宗尊親王将軍家は、百日続ける蹴鞠の会が見事に終わりました。花山院宰相中将長雅・相州政村〔布衣〕・武州長時〔同〕・刑部少輔北条教時・越前守北条時広、右馬助北条清時・遠江次郎北条時通を始めとする数人が参加しました。昨日、この儀式を済ませたかったのですが、一昨日から風邪気味だったので、控えて延期したのでした。
解説お百度参りと似ている。
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